那覇市寄宮の美髪サロンcoyoriです!(2021年夏頃オープン予定)
美容室で働いていると、たまにお客様から
「髪乾かす時、ドライヤーは傷むと聞いたので自然乾燥しています」
とおっしゃる方がいらっしゃいますが、
ダメですよ〜!!!
自然乾燥は傷みます!一見、熱を当てて乾かすより自然乾燥の方が傷まないのでは?思ってしまいがちですが、実は逆なんですね。
では、なぜ自然乾燥は傷むのか?
まず、髪の表面を覆っているキューティクルは、水に濡らすと開き、乾くと閉じるという性質があります。キューティクルが開くと髪も柔らかい状態になり、その状態で外的な刺激に髪がさらされている時間が長いほど髪にはダメージがいきます。自然乾燥とドライヤーでは乾くスピードも全く違いますよね。ですので、髪が濡れている時間はできるだけ短い方がいいのです。
また、濡れた状態で寝てしまったりすると、枕などとの摩擦でダメージの原因になりますし、寝癖もよりひどくなります。
あとは、ずっと濡れたままでいると頭皮に雑菌が繁殖し、匂いや頭皮トラブルの原因にもなります。
雑巾をそのまま室内の風のないところで自然乾燥するのと一緒ですね(>人<;)
あと、表面張力により、自然乾燥をすると髪の表面の水分まで奪われて蒸発していくので髪がパサパサになってしまいます。
・髪が傷む
・頭皮環境が悪くなる
以上のことをふまえて、自然乾燥にはほぼメリットがありません。1つあげるとしたら、楽ということくらいでしょうか、、、( ; ; )
でも、小さいお子さんがいたりで中々乾かす時間がない方って多いと思います。
その時は、お風呂でしっかり頭皮の汚れやシャンプー剤も落とせているということ前提でにはなりますが、お風呂上がりのタオルドライの際にまず髪ではなく、揉み込むようにしっかり頭皮の水分をとり、その後髪の水分をとってアウトバスをつければしばらく乾かさなくてもokです!頭皮の水分しっかりをとるということがポイントです!
乾かせそうな時間が見つかり次第すぐ乾かすようにしましょう!
そして、次になぜドライヤーを使った方が良いのかという話です。
髪の毛はタンパク質でできていますが、高熱をあてすぎるとタンパク変性をおこして硬い状態になってしまします。髪と同じタンパク質の生卵が熱で調理することによって卵焼きや、ゆで卵のように硬くなるのと一緒ですね。その後生卵には戻りません。髪も一緒です。
で、その高熱って何度か?という話なのですが、髪が濡れている状態だとタンパク変性は60度くらいから始まります。(ちなみに乾いた髪だとダメージや元の髪質によりますが、140度くらいです。コテやストレートアイロンなど使われる方はできるだけそれより低い温度で使用してみてください。)
普通のドライヤーで、10センチほど髪から離して大体の人がドライヤーか、もしくは手で髪をを振りながら乾かすと思います。
ずーっと同じ箇所に当てているならまだしも、自分の頭皮や乾かしている手が熱くなり過ぎてそんなことはできないと思うので、濡れている髪をドライヤーの熱だけで60度まで上げるって結構難しい話だと思うのです。
ですので、間違ったやり方さえしなければ激しく傷むことはほとんどありません。
ドライヤーは『熱』+『風』で早く乾かすことができます。
扇風機の風だけでは中々乾きづらいですが、そこに『熱』が加わることによって早く乾くのですね。1番良いのは、低温のドライヤーで風力が強いのがおすすめです!
乾かす時は、最初根元を乾かします。その時は、ある程度バーっと乾かしていただいて大丈夫なのですが、根元がある程度乾いたら、髪の毛全体も少し乾いていると思うので、次は上から下へドライヤーの風あてながら髪を乾かしていってください。
ドライヤーの最後には手でとかしながら冷風をあてます。熱で形を作り、冷風でその形を固定するといった感じですね(^○^)
あと!結構いらっしゃるのが、完全に乾かすといけないって聞いたから半乾きです!と、おっしゃる方もいますが、これもダメです!髪は100%乾かしてください。ただ、110%にならないように。オーバードライになると傷むのでこれも気をつけてくださいね!
ということで、自然乾燥がダメな理由がわかってもらえたでしょうか?時間がなく難しい方もいらっしゃると思いますが、できることからコツコツやっていきましょう!